1. はじめに
(最近知ったことだが、)因果推論におけるルービンとパールのアプローチの関係は、統計学の変遷においてフィッシャーとライトの関係と対応されているというお話を知った。
「進化生物学の二大巨頭FisherとWrightが統計的因果推論の二大源流です」と言っても大抵キョトンとされるけど、Wright (1921) https://t.co/Tf8woZmOOR とFisher (1935) https://t.co/0onHCaAjtY を見てみそ
— takehiko-i-hayashi (@takehikohayashi) August 2, 2017
イメージで言えば、以下の感じらしい。
林岳彦さん作の「統計曼荼羅」はこちら→https://t.co/IXzsbdHQ2I #jssp_ss2016
— oʞɐsɐ ɐɹnıɯ (@asarin) March 16, 2016
そもそもフィッシャーとライトは、進化学の関係で対立しており、その観点も(教養として)知っておきたいなというのが、このブログのモチベーションです。
ちなみに"進化学100年戦争"たる「Fisherの適応主義 vs Wrightの平衡推移理論」の話に触れたい方はこちらの本を読むのを強くオススメする次第です/ 千葉聡『歌うカタツムリ――進化とらせんの物語 』 https://t.co/xob0MYtFZy
— takehiko-i-hayashi (@takehikohayashi) August 2, 2017
2. 概要
もともとのモチベーションは、フィッシャーとライトの対立を進化学の観点から辿りたいということだったので、対応する1章から3章をまとめた。要は「何でカタツムリ(別に他の生き物でもいい)が土地によって変化するのか」という問題があり、それに対する仮説が「適応主義」と「遺伝的浮動/平衡推移理論」の二つがあり、これに対して統計学上の手法の展開も含めて喧々諤々議論してきたという話しだ。
3章までの変遷は以下の通り。ギュリックまでは紳士的に議論していたのが、フィッシャーの参入で血みどろの争いになっているイメージがする。
3. 終わりに
率直な感想としてはかなり面白かった。文書もおしゃれで読んでいて興味が刺激される。是非読んでみては。筆者が書けなくて残念と言っていた参考文献については以下で閲覧可能である。
0コメント