SECパイロットプログラムの背景と目的

目次

1. はじめに

2. SECパイロットプログラムの背景

3. SECパイロットプログラムの目的

4. おわりに



1. はじめに

SECのパイロットプログラム(2005/5/2-2006/4/28)を紹介する。SECのパイロットプログラムを検討することは、証券市場のフィールド実験を検討する上で有意義だと思う。今回のブログでは、SECの公式サイト(下記URL)に記載されているSECパイロットプログラムの背景と目的について紹介したい。

2. SECパイロットプログラムの背景

SEC(The Securities and Exchange Commission)は2004年7月23日に空売り規則(以下、Regulation SHO)を採択した((See Securities Exchange Act Release No. 50103 (July 28, 2004), 69 FR 48008 (August 6, 2004)を参照)*。Rule 202T of Regulation SHO (17 CFR 242.202T)は、パイロットプログラムを策定する目的でSECが手続きを作るための一時的な規則(空売り規制の一時的な適用除外)である**。

Rule 202Tにしたがって、SECは指定有価証券(designated securities)に対して「ティック」テスト(Rule 10a-1(a))や他の価格規制の実施を指定期間除外する。SECはパイロットテストに関する二つの指令を承認した(Securities Exchange Act Release No. 50104 (July 28, 2004), 69 FR 48032 (August 6, 2004), and Securities Exchange Act Release No. 50747 (November 29, 2004), 69 FR 70480 (December 6, 2004)を参照せよ)***。


3. SECパイロットプログラムの目的

SECは、Rule 202Tにしたがって実施しているパイロットプログラムが空売りの価格規制の全体としての有効性を評価するための重要な要素であると信じている。SECは、パイロットプログラムによって価格規制を停止した際の空売りの影響についてのデータを入手しようとしている。このデータは以下を行う際に有用である。

(1) 価格テストが空売り規制の目的のためにより一層必要とされるか否かを決定すること

(2) 比較的制限されていない空売りの市場のボラティリティ、価格の効率性及び流動性に与える影響を検証すること

(3) 空売りの価格規制を廃止すべきか又は他の証券にも適用すべきかの評価に資する実証的なデータを入手すること


4. おわりに

思ったより、わかりにくいブログになってしまってすいません。自分のメモ程度に置いとくので、今度わかりやすく編集したいと思います。



注釈)

*採択された声明はSECの以下のウェブサイト確認することができる。

**Regulation SHOは、証券取引法規則3b-3, 10a-1, 10a-2を改正するもので、規則案200(空売りの定義)、規則案201(価格規制と表示義務), 規則案202T(空売り規制の一時的な適用除外, 規則案203(借入及び受渡義務)からなる。

***パイロットテストに関する指令は以下のSECのウェブサイトで閲覧可能である。

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